脱毛の基礎知識

これから脱毛しようと言う時に、体毛や脱毛の仕組みについて
何も知らずにサロンを訪れるというのは、非常に不安なものですよね。

特別な知識を得る必要はないと思うのですが、多少の知識を持ってサロンに行けば
初めての場所で聞く説明でも、処置をイメージしながら聞くことが出来ますし
自分にとって良いか悪いかがはっきりとしてくるはずです。


また、体毛のメカニズムを理解することで、なぜ体毛は生えるのか
なぜ一度では脱毛を完了することが出来ないのかなどについて
理解を深めることができ、脱毛に挑む心構えも出来やすいはず。

今ではファッションの一部となっている脱毛ですが
体にとっては大きな変化をもたらす行為です。

自分の体に対して責任を持つ為にも、最低限の知識を持って脱毛に臨みましょう。

ツルツルスベスベの素肌は
キレイでいたいと願う女性なら、誰もが手に入れたいと思うはず。

そんな想いとは裏腹に、体のあちこちから
生えてくる体毛は、本当に邪魔な存在です。


体毛の中でも鼻毛やまつ毛は、外的刺激から守ってくれているという必要性が感じられますが
他の場所から生えてくる産毛のような体毛は
生活に全く必要性がなく、ただひたすらに邪魔な存在だと思ってしまいます。

両脇やアンダーヘアは、かなりの太さがある体毛なのにも関わらず
これもまた必要性が感じらせず、セルフケアに終われる日々です。

とは言っても、かつて全ての体毛には、それぞれ役割があったはずです。

例えば、ワキ毛は脇の下から発生する汗を発散したり
動きの多い腕の肌と胸周辺の肌との摩擦を軽減させる為に生えていると考えられています。

アンダーヘアは、外的刺激からデリケートな部分を守るために生えていたのでしょうし
腕や足の体毛は、かつては紫外線や雨風から肌を守るために生えてたと考えられています。

ですが、進化を遂げた人間は、屋根のある住みかを持ち
衣類を身にまとうようになったことで体毛の必要性がなくなり
次第に体毛は退化していきました。


存在価値がなくなり単なるムダ毛となってしまった体毛ですが
時に人体を守っているのだと実感することもできます。

例えば腕や足を強くぶつけたりすると、その部分だけ体毛が多くなる事があります。

これは、体毛が体を守ろうとする機能が、未だに残っているからでしょう。


美しさを追求する女性にとっては、邪魔な存在でしかない体毛ですが
もともとは生命を維持するのに必要な、大切な存在であったということを知ると
簡単には無くならないというのも頷けるはずです。

 

脱毛の基本的な考えを理解するためにも
体毛が生える仕組みや構造についての知識を持ちましょう。

まずは体毛の構造ですが、毛穴から飛び出て目に見える部分を「毛幹」
毛穴の中に隠れて見えない部分を「毛根」と呼びます。

そして、毛根の一番下には「毛乳頭」と呼ばれる部分があります。


体毛が生える仕組みを簡単に説明すると
毛細血管などから体毛の成長に必要なタンパク質などの栄養が毛乳頭に運ばれ
体毛のもととなる毛母細胞が活発に働くようになると
「毛球」と呼ばれる体毛の基礎が形成され
細胞分裂を繰り返しながら外へと毛が押し出されることで、体毛が伸びていきます。

一度生えた毛は、老化現象によって脱毛するまで生え続けていると思われがちですが
実際は体毛一本一本にも「毛周期」と呼ばれる寿命があります。

体毛が生え、自然に脱毛するまでの毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルがあります。

成長期は、毛細血管から栄養を得て毛がどんどん伸び
速度も期間も部位によって様々です。

成長期が長いほど、髪も長く伸びます。

退行期は、成長がストップして、毛が伸びることなく
自然に抜け落ちるまでの期間を言います。

そして休止期とは毛が脱毛し、次の毛が生え始めるまで毛穴を休ませる期間のことです。


体毛はこの3つのサイクルを周期的に継続しています。

脱毛をする場合、このサイクルは大変重要なポイントです。

なぜなら、体毛が休止期に入っている状態で脱毛処理を行っても、全く効果がないからです。

そのため、どんなに効果が高いと言われている脱毛方法でも
施術は1回で終わる事がなく、休止期を終えて成長期となった体毛を
改めて脱毛する必要があるため、施術の回数は複数回になってしまうのです。

多くの女性にとって邪魔な存在である体毛ですが、体毛の量や太さは千差万別。

中にはうらやましくなるほど、ほとんど体毛が生えていない人もいます。


体毛の生える箇所や量、太さや長さなどの個人差に
最も大きな影響を及ぼしているのが「ホルモン」です。

ホルモンとは、本来人の体の機能を調整するものですが
中でも「性ホルモン」と呼ばれる「女性ホルモン」と「男性ホルモン」は、
女性と男性の性差に影響を与えるだけでなく、皮膚や体毛に強く関与しています。

例えば、「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンは
毛乳頭にある毛母細胞の活動を活発にし、ヒゲやスネ毛などの体毛を濃くします。

逆に「エストロゲン」や「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンは
頭皮以外の体毛の発生や成長を抑える働きがあります。

一般的に、男性の場合、女性が持つ約半分の女性ホルモンを持っており
女性の場合、男性のほぼ1/10程度の男性ホルモンを持っているといわれていますが
この割合は必ずしも一定ではなく、その個人差が体毛に現れているのです。

男性ホルモン、女性ホルモンのバランスには個人差がありますが
1人の人生においても決して一定ではありません。

例えば、更年期をきっかけに体毛が濃くなるという変化も、この性ホルモンによる影響です。

体内の性ホルモンは、年齢や健康状態、精神状態によって日々変化しているのです。

効果的に脱毛するには、自分に合った脱毛方法を検討すると同時に
自分のホルモンバランスを崩さないよう、健康管理に気を使うことも大切です。

 

一般的にプロが行う脱毛方法の代表を、いくつか紹介します。
 

●光脱毛
体毛を処理する波長の光を毛根部分に照射する脱毛で
フラッシュ脱毛やIPL脱毛、プラズマ脱毛など様々な種類があります。

肌にダメージを与えず、痛みが少ないので
脱毛方法の中でも最も優しい脱毛方法であると言われています。

また、光をムダ毛の生えている部分に当てるだけなので
一回の施術時間が短かく、他の方法に比べてコストが少ないのも人気の理由です。
 


●医療レーザー脱毛

レーザー光線によって毛根部を破壊しながら脱毛する方法で
毛根を熱で変性させるため、肌への負担が少なく、安全です。

ただし、短い波長の電波であるために、細い毛の脱毛には向かないと言われています。
 


●ニードル脱毛(電気脱毛)

絶縁針を毛穴に差し込んで脱毛する方法です。

体毛を1本1本を処理していくために、施術時間が長いうえ
針を刺すので他の方法と比べると痛みが強いことが欠点です。

また、確実に脱毛しようとすると肌へのダメージが強くなり
逆に肌へのダメージを少なくしようすると脱毛効果が中途半端になるという
使う方にも使われる方にもリスクを伴う脱毛方法と言われています。

 

●ワックス脱毛

専用のワックスを皮膚に塗り、毛根から一気に抜く脱毛法です。

この方法の最大のメリットは、低価格と手軽さです。

結婚式の前や海水浴に行く前など、一時的に素早く脱毛したいという方に適しています。

反面、単に抜いているだけなので、脱毛が長続きせずに新しい毛が生えてきてしまいます。
 

脱毛は1回では終わらず、数回は行わなければならない理由については
『体毛の仕組みとは?』でご説明したとおりです。


数回は脱毛に通う事が前提なので、多くのエステや脱毛サロンでは
一箇所の脱毛に対して、「6回 ○○円」「4回 ○○円」などという設定がされており
希望のコースを選ぶことが出来ます。

では、その設定回数脱毛を行えば、ムダ毛はなくなるのでしょうか?


残念ながら、答えはNOです。


もちろん個人差はありますが、4回や6回だとムダ毛が少なくなった感じはしても
「脱毛」した感覚にはならず、大抵8回?10回以上の脱毛を行って、ようやく理想に近づくようです。


実際のところ、何回で満足できるほどの効果が現れるかは
個人によって大きく違いがあり、脱毛してみないとわかりません。

とはいえ、サロンの広告などに惑わされることのないよう
「10回は脱毛をする可能性がある」ということを頭の片隅に置いて
コースを選ぶと良いかもしれません。

サロンによっては、追加の脱毛は割引になったり
何回でも脱毛できるコースやがあったりと、様々です。

理想に近づくには時間がかかるということを再認識して
長くフォローしてくれるサロンを探しましょう。

今では手軽に行えるようになった脱毛ですが、
一体いつ頃から行われているのでしょうか?


脱毛の歴史は古く、紀元前3,000年から4,000年頃の地中海地方や古代オリエント時代には、
すでに脱毛が行われていたと言われています。

文献によると、硫黄、石灰、でんぷん等と水を混ぜた
ペースト状のワックスを使った脱毛方法が主流で
古代オリエントのハーレムの女性達が一般的に使用していたと記されています。

また、紀元前30年?40年頃は、かの有名なエジプトの女王クレオパトラも
ワックスのようなもので脱毛していたことが記されています。

日本の脱毛の歴史は、平安時代の貴族女性の間で始まりました。

当時、美しいとされていた「富士びたい」を整えるため
余計な毛を抜いたり、足りないところを墨で書き足したりしていたようです。

時代が移り、江戸時代になると
主に遊郭の女性の間でアンダーヘアの処理が流行しました。

当時の風俗を描いた書物によると、陰毛を軽石の間に挟んで擦り切ったり
線香の火で焼いたという衝撃的な内容が記されています。


19世紀頃になると、永久脱毛を目指した、様々な脱毛方法が行われました。

中には、直接硫酸などの薬品を塗ったり
毛を抜いた後に汚れた針を毛穴にさし込むなど、

今では考えられないほど危険なものもあり、多くの人が肌を痛め、酷い痕を残しました。


1875年になって、アメリカ・ミズーリ州の眼科医 チャールズ・E・ミッチェル博士による
「さかさまつげの治療」のための電気分解法の脱毛が行われ、成功しました。

方法は、毛穴に差し込んだ針に、弱電流を流すことによって組織液を電気分解し
その電気分解作用でできるアルカリ液によって
発毛組織を破壊して脱毛するというものです。

その後は、電気脱毛士のトレーニングが広く行われ
電気脱毛は医師の手から一般の脱毛士に移っていきました。

そして、電気脱毛自体が広く認知されるようになったのです。


電気脱毛が主流だった脱毛業界に、大きな変化が起きたのは1983年です。

ハーバード大学のRox Anderson博士が発表した「選択的光熱融解理論」は
周囲組織には何ら熱変化を与えることなく、特定の色素細胞だけを選んで破壊するという理論で
この理論を基に、さまざまな分野でのレーザー治療の応用が進み
その中で、レーザー脱毛の研究も進んで行きました。

1996年には、Andersonらのグループがレーザー脱毛理論を発表し
翌、1997年には、日本にレーザー脱毛機が導入され
皮膚科・美容外科などの医療機関によって施術が行われるようになりました。

 

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